Train Of Thought – レンヤ

心の潰れる思いでこの数日間を過ごしている。
窓の外がキンと静かになるまで眠れず、朝日がまだ冷たい内に目が覚めてしまう。
あの日から体調が優れない。
よく分からない気持ちでいる。
悲しみと諦めが自分の中で酷く暴れ、手がつけられなくなっている。
心の中に立ち込めるもやは日々濃くなりもはや自分がどちらへ向かえば良いのかも分からなくなりつつある。
手や足を止めると一斉に情報や考え事や諸々のノイズが流れ込んでくる。
ニュースやらSNSやらに気を取られて脳みそは低濃度の情報に埋め尽くされる。
追い求めるリアルに混ざるフェイクはあまりにも人の心を踏み躙るものばかりで僕の純粋な怒りを混乱させる。
複雑な事が多く絡み合い一体何が正しいのかすら分からなくさせる。
頭がおかしくなりそうになる。
しかしながらただ一つ。
こんな無力な自分にも言える事がある。
戦う手段がある。
どれだけ複雑で残酷な現状が心から溢れ理解を苦しめたとしてもただ一つ迷わず言えることがある。
今一度ここに表明する。
言葉にする。
絶対的な悪である理不尽な暴力に対して反抗の意を表する。
NOだ。
音楽であり、映像であり、紙片であり、服であり、生活であり。
手の中にある全てを握りしめこれをもって最低な戦争に争い続けようと思う。
どうかこの願いが世界をくそったれから取り戻す為の理由のひとつになりますように。
暴力的な表現の中で何かとてつもなく優しいものが生まれた時のように、今この瞬間これを読んでくれてるあなたの中に何かが生まれますように。
想像することと、考えること。
想うことを止めないでいよう。
それが当たり前になりますように。
戦う人を笑う奴らがわざわざ人を傷つける言葉を選ばなくても良いくらいダメなことにはダメと言える世界になりますように。
殴られても殴り返さず抱きしめられるような優しさをずっと持っていられますように。
パンクロッカーの端くれとしてひとりぼっちで戦う奴がいたら肩を組んでやれますように。
誰かを想うのに理由は要らないだろ。
無意味な優しさなんて絶対無いだろ。
確信してる。
戦争反対。
僕とあんたと、まだ出会えてない誰かの為に。

レンヤ(デザイナー)

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