原子力事故と非核武装と貴方と私

しかしさー、どのツラ下げて核兵器拡散禁止の条約に署名しなかったんすかね?主要5カ国だけ持てることはひとまず置いといて、ジャパンの経産省外務省解体しろ。

1945年8月21日 のデーモン・コア事故を皮切りに、50年代はカナダを中心に連続原子力事故(この年は世界で7件もの事故が起きている)。アイゼンハワーが核の平和利用とかとぼけた政策とその言い草も印象深い。ただただ兵器としてあんま必要なくなったマンハッタン計画関係者の雇用を確保したかったのと、安易なプロパガンダが露呈した時代。この頃の身近な例ではビキニの第五福竜丸。なぜか読売新聞主催の原発推進博覧会的なふざけたイベントで、第五福竜丸の遺品が展示されてたことでも物議を醸したアレだ。

そして東西冷戦真っ只中でもあった60年代はムッチャクチャ。飽くことのない資本の奪い合い。ベトナム戦争朝鮮半島分断戦争などと同時に、なぜか北米とロシアの原子力施設事故が多いのも特徴的な50〜60’s。
この頃はキューバ危機もあったり、また東欧での原発事故も続く。この流れは70年代から現在に至るまで構造として継続的なものとなる。

69年製の俺にはトラウマになるくらいの恐怖だった79年米史上最悪の原子力事故スリーマイル原発メルトダウンを経て、80年代に入ると濃縮ウランを燃料とした敦賀発電所事故。もんじゅから20km圏内の原子力発電所である。核産業に敏感で情報過多だった俺の実家は大騒ぎで日々を過ごしてましたよ。ホント怖かった。

そして世界を震撼させた86年4.26のチェルノブイリ。最近も老朽化による被爆OD可能性発覚で線量upのニュースがあったばかり。この件に関しては「私怨」もあり詳細は言いたくないので割愛。

90年代に入ると日本での原子力施設の事故が多発。この年の他国原子力施設事故はロシアくらい?多分。
にも関わらず、国の原発誘致助成餌付け戦略は継続続行強行。そして多くの部落が標的に、議会制偽民主主義国家的に言えば「票的」となった。全ては選挙で決められた。とにかく50年代からメディアを通じて「原発安全神話」を利用して垂れ流したプロパガンダが効いた証左なのである。
そして中東での戦略的小型核兵器使用や、インドと他国の核威嚇合戦、一昨年イスラエル国防派の「持ってるとは言わなーい。けど持ってないとも言わないけどーわかんなーい」政策発言や、リビア/カダフィの「核を含む大量破壊兵器が体制の保証にはつながらず、むしろ自国の安全を脅かしかねない、と判断した」発言、中国はもちろん北朝鮮のヤラセ的軍事力国力台頭と米国やEUの煽り試合、シリアの国策等などにより、核保有国の実数を把握することは難しい状況に突入。
非核三原則が幻想だったと分かった今、米原子力空母が着艦する時点で、日本も核保有推進国であり、もはや核保有国と言ってもいいと思わない?批判上等で条約に署名しなかったのも頷ける。

2000年代に入ってからは、このto futureを読んでる人が勝手に調べてみてください。相当量の世界規模の原子力事故が起きていて、無数の小中型核兵器が使用されている事実が今もあるんだなーと、悪い意味で感心されると思います。エグいのでお勧めしません。知りたい人だけ調べればいい。

さて、そんな制御不可能機能不全な核を扱う産業と、国連安保理を始めとする各機構の脆弱さがこまで露呈しているにも関わらず、六ヶ所村や福島はもちろん各地で相当数の量放射能漏れメルトダウンまで多発してるとゆーのに、ナゼ戦略的原爆投下されたこのニッポンが「核産業」から脱却できないのか?しないのか?を考察してみます。
長くなります。
言いたい事は山ほどあります。

…さっそくですが、考察の結果です。それは金です。いたってシンプル。さすが代議制略奪資本主義。

じゃあさ、54基もの原子力施設を保有して、一体何がしたいと思います?俺は核兵器へと転用可能な重金属系放射性物質であるプルトニウムやウランなど、人間には処理できないモノが廃棄すらままならず、損益を上げないために転用するためには、「兵器転用」が最も手っ取り早く資源産業略奪資本主義の利益をあげる手段として、そのシステム/構造ごと創り上げるのが目的だと思います。化石燃料他資源産業界の段取りと同じですね。父が生業にしてた部落の危険仕事です。
そもそもが兵器ですからね。クリーンエネルギーとかウタって誤魔化しても無駄です。核は兵器として開発されたんです。

このジャパンにおける腐った経産省官僚産業軍事経済界によるシステム構築は、自民党中曽根が首相になる以前より始まっていました。読売各種マスコミやウォルト・ディズニーなどメディアを利用したプロパガンダ戦略は、モノの見事にバブル(と言ってもほぼ戦争特需)に浮かれるこの国の人々にハマりました。
すなわち、国策に飛びつき誘致した自治体の代執行と多少の金で原発招致に迷う被差別部落を恫喝し、結果住居や土地を追われた地元部落民の反対を捻り潰した国家とゆーバケモノが、国家構成員自身の利益優先のために、階級を利用し柔軟に狡猾に練り上げたモノではないか。
この自民や米日軍産官複合体の「核で一儲け戦略」は、今や他国の資本家からも完成度が高いと評価の対象ですらある。だって輸出しようとしてるんですよ?原発技術を。安倍の成長戦略とゆーやつです。名指しで言うと竹中グループ、三井三菱とか、広告屋、その都度の株価の変動を見ればわかると思います。ナニをコロナ禍でバカ勝ちしてんだよ。

そしてなにより、「加害者」は「我々自身」であるという自己批判から、また再び始めて結びとしたい。
どれだけの税金が中東へ飛び立つ軍事基地の収入になってるかと思うと、加害者意識を持たざるを得ないのは当然の帰結。俺はそこから始めます。税金払わなくてよくねーか?ロクなことに使わないくせに。
どこも攻めてこないよこんな斜陽国。戦争はいつも資源と資本の奪い合いだから、水が枯渇したらあるかもしれないけどさ。中国とアメリカの煽り合いに付き合うのも大概にしろ。どっちも経済面で擦り寄ってるじゃねーか。こんな個の意志のない集合体の政府と、これを創造してしまった我々一人一人に責任がある。俺はその人でしかない。深く反省し自己批判します。ごめん。

ともかく、アイゼンハワーや俺の綺麗事は置いといて、原子力産業は兵器産業という側面を持つという事実から、誰一人としては逃れることはできない。
そしてこの国は今まさに福島の汚染水を海洋放出しようという極悪な政策を押し倒すつもりだ。立派な兵器じゃねぇか。トリチウム世界に流して、抑止力かなんかのつもりなの?しかも核兵器非拡散条約に署名しなかったくせ!にである。飛躍してる?いや、直結してる。

俺は国連もcop1312もWHOも信用していない。あらゆる権威が決定決議した条約に対し懐疑的な者である。国連のトップが何言ったとか興味ねぇよ、所詮はWW2で勝った特権国家の利権追従集合体じゃねーか。G8とかとっとと解体しなさい。拝金主義者どもが何様のつもりで世界を憂うんですか?圧倒的多数の呆れ顔傍観者を馬鹿にするにも程がある。

傍観者ついでに「核抑止力論者」にも一言言わせてもらいたい。よく「もし自分の家族がやられたら?」的な物言いの方へもついでに。
貴方はその抑止力というモノを、どこで、誰に空気入れられたんすか?TVですか?掲示板ですか?バカですか?
先に殴った方が、鍛えてるやつの方が、刺しちゃうやつの方が、なんなら撃っちゃう方が、発言権決定権がある権力がある支配する権利があるとでも思ってるのですか?
それは極めて野蛮であり危険な思想です。脅し合い扇動分子である。極めて政治的とも言える。どんな弱者でも、身体が動かない、意思表示できない障がい者や、性別は問わずとも子供でも、アルツハイマーが進んだ老人でさえ、この我々のいる社会に参画できるはず。ですよね?自らマチズモ晒して悦に浸ってる間に、その「抑止力」により無数の人間が犠牲になっているというのに。

これらは権力であり支配であり他者を思い通りにしたいというエグい欲求であり、俺の中でのPunkとは何の関係もない。「Punkはこうアレ」とか言いたくないけど、俺は武力誇示の出来レースに税金使ってるなら、福祉に金かけろと繰り返し言いたい。
2025年から高齢者爆発的に増えて若者に負担行くぞ?こんな斜陽国なんてどこも攻めてこないよ。米軍基地の最前線くらいの認識しか持たれてねーよ東アジアでは。あー、もう東アジアからでいいから、平和を希求しなさいよ。それが政治の役割なんじゃないの?選挙の方が大事?じゃあ政治屋やめて選挙屋やってください。

最後に今後この「万引き資本主義ジャパン」で、如何に振る舞い行動するか?如何にして整合性を保ちながら自己を律するか?という問いに俺の私的な答えを発表します。でないと無責任ですからね。

社会が個で構成されている限り、個々の質が問われている。であるならば個々が自らを律することが求められる。それを拒否するものは社会不適合者として排除される。反戦反核反差別を掲げる人々や我々のようなパンクスが綺麗事と揶揄されるのは、資本の利益に繋がらないから選挙の票田にならないから懐古趣味主義の暴力装置によって「排除の対象とされている」からである。
だからこそ俺は絶対に反核の旗を降ろさない。貴方がいつかこのissueを忘れても、俺の反核の意思は変わらない。

ここで「核の平和利用っていーよね?」なんてものを調べスピってハマり始めたら、LiFE、After The NUKES、Decolonio、オレたちの旅、Black Athetose、Ein Schwert、俺とicoのレーベルDistro☆Rakkosと俺の関わってる全ての仲間に申し訳が立たないというビビリもある。嘘。それはあんまない。いやある。かもしれない。

2011年以降、しばらくの間Anti NuKesを歌うバンドが増えては消えたけど、アレってブームだったの?
何万年と続く核の問題は時事ネタじゃない。常に階級支配と官僚資本構造と貴賤差別の問題であり、ここにこそHardcore Punkのエネルギーをぶつけるという思いでベースを弾いてます。これまでもそうだったし、これからもそうだ。

以上

Nori (Life, After the Nukes, オレ達の旅)

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